レゲトンとは

「ラテン版のヒップホップ」

レゲトンは、ヒップホップとラテン音楽、そしてレゲエが融合した音楽です。ヒップホップのようにラップが用いられ、主にスペイン語で歌われています。

プエルトリコ

発祥は、プエルトリコ。アメリカで生まれたヒップホップをプエルトリコ人が1980年代に受け入れ、スペイン語で独特の曲を生み出したのが始まりと言われています。

ダディー・ヤンキー

それが、中南米やカリブ海のスペイン語圏の国々やアメリカのヒスパニックの人たちに広まりました。さらに、プエルトリコ出身のダディー・ヤンキーらが「ガソリーナ」などのヒット曲を次々と生み出し、世界的に流行しました。

「デスパシート」

レゲトンは2010年代には世界の音楽界の主流の一つとなり、2017年には記録的なスーパーヒット曲「デスパシート」が生まれました。エンリケ・イグレシアスの「スベメ・ラ・ラジオ」もレゲトンです。

ラテン音楽ファンだけでなく、一般の人たちにもレゲトンが支持されるようになっています。

ズンバとレゲトン

ズンバは、ベースとなる4つの音楽ジャンルの一つとして、「レゲトン」を採用しました。これによって、ズンバには伝統的なラテン音楽だけでなく、ヒップホップ的な要素が反映されるようになっています。

これによってヒップホップとともに育った世代にも、ズンバが大いに魅力的な存在になっています。また、ズンバの曲の中でも、レゲトンはたいへん人気が高いです。

レゲトン界のトップアーティストであるダディー・ヤンキーは、ズンバ採用曲の常連となっており、次々と曲をズンバに提供しています。中には、ズンバだけに独占的に供給した曲もあります。

ズンバのレゲトンの曲のダンス動画

ズンバのレゲトンの曲のうち、代表的な曲の動画(Youtube)を紹介します。

(1)フラフープ(2017年)→

(2)ピッキー(2015年)→

レゲトンのリズムと曲調

レゲトンのサウンドの特徴は、ドラムの響きが効いていることです。レゲエのドラムがよく使われています。

アクセントは、8カウントのうち、「1」と「5」が強いです。「2」と「6」は弱めです。

つまり、以下のようになります。

<レゲトンのリズム>

レゲトンステップ(動作)の特徴

レゲトンステップ(動作)の特徴は以下の通りです。

・ヒップホップのように「アップ」と「ダウン」がある。

・姿勢を猫背気味にする。

・悪っぽく踊る(さわやかに踊らない)

ズンバのレゲトンの基本ステップ(4つのコアステップ)

ズンバのレゲトンの4つのコアステップを動画付きで紹介します。

1つ目「ストンプ」(Stomp)

レゲトンの「ストンプ」(Stomp)とは、片足を前に出して、ダウンさせる動きです。

足から落ちるのでなく、骨盤(腰)から落とすのが特徴です。後ろから誰かに押されるような感じです。

動画

応用編

・シングル・シングル・ポーズ

右足1回、左足1回、その次は、右足ポーズで2カウント

2つ目「ニーリフト」

その場で片脚のひざ(ニー)を上げる動きです。ひざを上げるときに、上体をダウンさせます。

動画

応用編

・右足1回、左足1回、右足2回

3つ目「デストローザ」

・足を左右に開いて、骨盤(腰)を右に。手はタオルを両手で持って、体をふくような感じで、骨盤(腰)と同じ方向に振ります。

動画

応用編

・手を前にする

4つ目「バウンス・ステップ(ツーステップ・バウンス)」

・アップダウンしながら、横にカニ歩きをする。つま先で立つ。一回ごとに足を閉じる。足を閉じるときにアップ、広げるときにダウン

動画

応用編

・右に進む場合、右腕を右にまっすぐ伸ばし、左腕をひじから引く。